母親の腸内細菌と自然分娩

Applied and Environmental Microbiologyという雑誌の77(9)号 6788-6793ページ(2011)に、新生児の腸内細菌について興味深い内容がありました。

自然分娩児では母親から複数のビフィズス菌種が受け継がれるが、帝王切開児では母親と同じビフィズス菌は検出されなかったという結果。そして腸管のビフィズス菌定着は自然分娩児が早く、帝王切開児は遅かったとの事。この論文は17人(自然分娩12人、帝王切開5人)と母数が少ない研究ではありますが、自然分娩12人中11人が母親由来の腸内細菌を引き継いでおり、帝王切開児では1人も引き継いでいないという結果であったため、内容に信頼がおける印象です。

なぜ、自然分娩児が母親の腸内細菌を保有するかというと、出生時産道に付着している細菌と接触があるためと説明されてます。

生まれた赤ちゃんがいつもちゅぱちゅぱなにかをなめている姿から想像すると、産道を降りてきている最中も数時間お母さんの産道を必死にちゅぱちゅぱしているのでしょうね。想像するとなんかかわいいですね。

無理やり鉗子で引き出したりせず、赤ちゃんのペースで途中ちゅぱちゅぱしながら出てくるのを待ってあげると、お母さんの腸内細菌がいっぱい引き継がれるのかもしれませんね。

自然分娩の良さがまた一つわかりました。

 

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